プロフィール
まさあき

運動大嫌い、陸上経験0、体重は最大で95kgありましたが64kgまで減量しました。
21歳から33歳まで13年間のマラソン歴。
「フルマラソンの自己ベスト」
・公認2時間38分03秒(2021/12月奈良マラソン)
・非公認2時間35分19秒(2021/3月第43回大阪フルマラソン)
記録志向のマラソンやレースからは退き、現在は二児のパパとして子育て+趣味としてランニングを満喫しています。

まさあきをフォローする

マラソンコラム⑥踵着地派?フラット着地派?

マラソンコラム
スポンサーリンク

マラソンコラム第⑥段!今回は着地に関するお話です。

ランニングにおいて、どのように着地をしたら良いパフォーマンスが出せるのか大変気になるところですよね。

フォアフット、フラット着地の方が踵着地よりもランニングエコノミーに優れているという話を時々耳にしますが実際どうなんでしょうか。

ちなみにランニングエコノミーとは、
「いかに少ないエネルギーで走る事が可能か」
といった指標です。ランニングエコノミーが優れているとエネルギーを温存でき有利に働きます。

僕個人の意見としては、

「痩せにくくなるから微妙じゃないか…」と言いたいですけどね(笑)

気を取り直して、、、それでは文献を調べてみました。

中長距離ランナーにおける高強度走行中のステップ変数と走の経済性
J-STAGE

対象は陸上競技部大学生ランナー31名であり、5000m平均15分30秒程度、10000m平均31分30秒程度なのでかなりハイレベルです。

トレッドミルを使用して実験を行い、踵着地とフラット着地によるランニングエコノミーの違い、さらにランニングエコノミーを向上させる要因(接地時間、歩幅)について分析したようです。

走速度はLTを越えない強度、LT付近の強度、LTを越える強度の3つです。

(LTとは乳酸性代謝閾値のことで、これ以上速度をあげると急激に乳酸が溜まるのがLT付近の強度です。LT付近の速度とはいわゆるTペース走ですね。)

結果としては、

①全ての運動強度において、接地パターンの違いによるランニングエコノミーの有意差は認めなかった。

②全ての運動強度において、身長に対する歩幅の割合が小さいほどランニングエコノミーに優れていた。

③LTを越える強度(5000mなどのトラック種目で走る速度)では接地時間が短いほど、ランニングエコノミーに優れていた。そしてフラット着地の方が踵着地よりも接地時間は短かった。しかし残念ながらランニングエコノミーの観点からは、踵着地とフラット着地で有意差は認めなかった。(有意差は無いがフラット着地の方がわずかに優れていた)

以上のようです。

むむむ。③は少し難しいですが、①②から導きだされる結論としては、

・フルマラソンにおいて踵着地、フラット着地、どちらの接地パターンでも良い。

・大切な事は適切な歩幅であり、歩幅を広げて走るストライド走法よりも回転数を上げるピッチ走法の方が楽に走れる。

このような解釈でしょうか。

 

僕個人の意見としては、特に初フルマラソンやfunランの方にはピッチ走法をおすすめしますね。

着物を着ているかのような状態(歩幅を広げられない)で走る方が怪我しにくいと思います。

③に関して5000m等のトラック種目では、いずれフラット着地の方が良いと言われるかもしれないですね。

(おわり)

コメント

タイトルとURLをコピーしました